Webマガジン Kyo²
やればやるほど、できるようになる(教育学科・赤松 大輔先生)
―先生のご専門を教えてください。
教育心理学の教授・学習分野を専門としています。特に、子どもの「やる気(動機づけ)」や「勉強方法(学習方略)」を中心に研究しています。この分野に興味を持ったきっかけは、自分自身が受験勉強に取り組んでいたときに「もっと効果的な勉強方法はないだろうか」と考えたことや、学校教員を目指していた頃に「子どもをやる気にさせるには、どのような関わり方がよいのだろうか」と考えたことでした。こうしたテーマは、教育現場でも常に関心の高いテーマであるように思います。研究者として学術的な知見をわかりやすく伝え、それを先生方の実践に活かしていただくことにやりがいを感じています。
―学生達には日頃どのような指導をされていますか。
私は心理学の授業等を担当することが多いですが、「身の回りの現象を説明すること」や「心というものを測定すること」など心理学という学問の考え方の「型」を身につけ、それを土台として自分自身の興味や関心を深めていってもらうことを大切にしています。社会人になると、他の人から教わるという機会が少なくなります。その際に、自分自身の考え方の枠組みを持っていることが、さまざまな経験を意味づけ、社会に出てから学び続ける力につながると感じています。
―先生のお考えになる「京都教育大学の魅力」とは何でしょうか。
京都教育大学の魅力は、少人数教育のもと、学生と教員、そして学生同士の距離が近いなかで学びが展開することと思います。教員としては、学部4年間、大学院を含めると6年間、特に所属専攻の学生とは毎年授業などを通して何かしらの接点があります。そのなかで、学生一人ひとりの問題意識の変化や成長を身近に感じ取れる場があることを有難く思っています。学生にとっても、それぞれに目標をもつ仲間が身近にいることは、切磋琢磨しながら学べる環境であり、心の支えにもなっているのではと思います。
―ご自身のお考えを表す言葉を色紙にお書きいただきましたが、その言葉の意味を教えてください。
色紙には "The more we do, the more we can do." という言葉を書きました。これは、私が大学時代に英語の名言集で出会ったもので、「やればやるほど、できるようになる」という意味です。日々の努力や挑戦を積み重ねることで、自分のできることや将来の選択肢が少しずつ広がっていくという意味を含む言葉として私は受け取っています。何か迷ったときでも、まず行動してみることが次の成長やチャンスにつながるという点については、高校生や大学生の皆さんにとっても日常生活を充実させる支えになる言葉だと思います。
―京都教育大学で学ぶことを希望する学生にメッセージをお願いします。
京都教育大学で学ぶことをめざす皆さんには、ぜひ大学生活の中で「これが面白い」と思えるものを1つでも多く見つけてほしいと思います。大学では、授業だけでなく、友人との議論や教育実習、課外活動など、さまざまな経験を通して学ぶことができます。そうした経験は皆さんの考え方や価値観を育て、将来の土台になります。さまざまなことに挑戦した経験の積み重ねが、自分でも思っていなかった新しい可能性を広げてくれるはずと思います。