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新・大学紹介動画制作の舞台裏③~クリエイターの方へのインタビュー~
本特集では新しい大学紹介動画を制作してくださった、クリエイターの田中英行さんと山根香さんにインタビューしました。京都教育大学の動画制作にあたって、どんなことを考えられたのか、またクリエイターとしてのお二人から見た京都教育大学のイメージとはどんなものだったのかをお聞きしたいと思います。
Q:今回の動画制作に入られる前、本学に対して、どのようなイメージをお持ちでしたか。
A:教育に関して志高く、真面目な学生さんが多く通う、落ち着いた優しいイメージでした。実際に打ち合わせで学内を2時間かけて案内していただき、自然が溢れた活気のあるキャンパスという印象を持ちました。Q:本学のキャンパスを3日間にわたって撮影していただいたわけですが、附属京都小中学校での教育実習の撮影も含め、この間の撮影を通して持たれた感想、印象をお話いただけますか。何かイメージが変わったようなところはあったでしょうか。
A:特に印象的だったのはサークル活動に積極的に参加する学生さんの熱量の高さでした。授業中の様子など落ち着いた雰囲気を感じていたこともあり、授業中とはまた違った表情で熱心に活動をする学生さんに多く出会えました。
また教育実習での撮影では、担当している生徒の前でハキハキと授業を進める姿は、キャンパス内でお会いした時よりも一段と大人びた印象を受けました。
このように撮影でお会いした方を通して、学生生活の様々な面を知ることができました。当初抱いていたイメージを超えて、一人一人が表情豊かに過ごすキャンパスへとイメージが変わったように思います。Q:撮影中、特に印象に残ったことがあれば、その理由とともにいくつかご紹介いただけないでしょうか。
A:一つは、教育実習の撮影で小中学校に伺った際、休み時間になると子どもたちから遊んで欲しいと実習生のみなさんが引っ張りだこになっている風景が印象的でした。その姿に強く心惹かれた理由は、撮影用にポーズをとってもらうような形でなく、自然と子どもたちに囲まれる学生さんたちが情景としてとても美しく感じたからだと思います。
もう一つに、今回の制作に関して協力下さった先生方がとても心強かったです。撮影現場ではイレギュラーなことも多く、その度にケアに回ってくださり、"撮影すること"に専念できるよう、とても気を使っていただきました。クリエイター+京都教育大学の先生方という良いチームで撮影できたのはすごく印象に残っています。Q:実際の撮影に際して、大切にされたこと、工夫されたことなどがあれば教えてください。
A:映像をつくる上でどうしても必要になってしまう「演出」をどこまで入れるのか、どのように協力してもらうのか、を考えながら撮影していました。
実際にキャンパスで過ごす姿を嘘のないように、けれど魅力的に伝えるためにはどうすればいいのか、実際に学生の方とコミュニケーションを取りながら撮影に協力をお願いしました。部活動のシーンなど、普段通りの活動を映しつつ、その部活の一番目玉になるような印象的な場面を何度も再現していただきました。
具体的には、弓道場では何度も弓を引いてもらったり、サッカーのシュートを何本も決めてもらったりと、たくさん無理なお願いをしてしまいました。改めてみなさまご協力有り難うございました。Q:動画制作にあたり、京都教育大学の「なにを」「どのように」表現しようとなされたのでしょうか。
A:今回の映像の構想段階ではヒアリングを行い、内部から見た大学の魅力を伺いました。合わせて、撮影を通し学生の声から見えてきた大学の好きなところ、良さ、それが重なる部分が本当の京都教育大学の魅力なのではないかと考えながら制作にあたりました。
京都という場所で、豊かな自然に囲まれて学生生活を送ること。そこで生き生きと活動をする学生一人一人の姿から魅力が伝わるような映像を目指しました。Q:今回は高校生を対象とした動画制作ということで、若者への訴求力のある動画にするために取り組まれたことを具体的に教えてください。
A:SNS世代の高校生が普段接している映像コンテンツのほとんどは数十秒と短い尺の中にたくさんのカットが詰まったものが主流となっています。今回制作する上では、高校生が見たときに飽きのこない、テンポの良い映像を目指しました。
具体的には3分弱の尺の間に200カット近くを詰め込んでいます。1秒未満のカットも多くあり、視覚的に常に変化のある内容となっています。Q:今回の動画制作を通してのご感想(これまでの依頼や現場との比較など)があればお聞かせください。
A:一番印象的だったのは、撮影素材の数だったかと思います。ドキュメンタリーなど長編の映像ではなく、3分弱という短めものを制作する中では一番撮影したカット数が多かったと思います。
大まかな構成はあれど、絵コンテのない撮影でしたので、事前に準備し、想像できていたシーンと、授業のように、実際にカメラを向けるまでわからないシーンなどが多くあり、撮影した素材数がとても多くなりました。
そういったこともあり、見どころや、協力していただいたたくさんの素材をどうしても尺の都合で入れることができず、悔しい思いをしました。どこかの機会で使ってもらえると嬉しく思います。Q:インタビューへのご協力ありがとうございました。
今回、お二人の創意工夫と良い動画を作るためには妥協しない姿勢に、私たち大学紹介動画ワーキンググループも大いに刺激を受けました。
普段、何気なく過ごしているキャンパスには一人一人の生き生きした瞬間が溢れていることに改めて気付かされ、身内がこのようなことをいうのも変ですが、京都教育大学がもっと好きになりました。それでは新しい大学紹介動画をぜひ、ご覧ください!!
(本特集は、「地域連携・広報委員会」の「大学紹介動画ワーキンググループ」が執筆、編集しました。)
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