私達の生活はデジタル技術によって大きく変わりました。学校教育もその一つです。デジタル教材は、紙の教材にはない新たな可能性を開いてくれます。

　また、現代社会はインターネットで世界中がつながった社会です。昔は知識や情報等の蓄積があっても、時間や空間などの物理的な条件に左右され、多くの人が自由にそれを活用できるようにはなっていませんでした。インターネットを活用すれば、時間や空間を隔てたところにある知識や情報を得て、様々な社会的課題を解決することが可能になります。

　京都教育大学には教育をめぐる膨大な知の蓄積がありますが、授業や講演会などを通じてその成果を伝えることのできる人々の数は限られています。インターネットを通じてコンテンツを公開すれば、京都教育大学の知の財産を世界中の人々と共有し、世界の教育に貢献することができます。

　コンテンツの中には、大学教員の指導の下で学生が作成したものもあります。様々な場所に出向いてビデオ取材したり、動画編集をしたりすることで、ICT教材の開発に対応できる力が養われています。ネットの先にいる子どもたちを想像しながらコンテンツを開発することも、教員としての学びに大きな役割を果たしています。今回はそんなコンテンツの一部をご紹介します。

▶次は②〜ICTを用いた生物教材〜へ続きます。