Webマガジン Kyo²

理想の教員像の追求 岡田 敏之 教授(令和2年3月退職)


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岡田 敏之(おかだ としゆき)教授
教職キャリア高度化センター

1.先生のご専門を教えて下さい。

 私は元々研究者ではなく、中学校の教員ですので、専門的に学問を追究したことはありませんでした。中学校現場にいるときは、長きにわたり生徒指導の係をしており、その関係で教育委員会の生徒指導課にも勤め、少年非行防止のために京都府警本部にも人事交流において勤務させてもらいました。そして、この立場になり、現場や教育委員会からいじめや不登校に係る研修会や講演会に呼ばれることも多くなったため、専門といえば「生徒指導」ということになるのでしょうか。
 また、前任の中学校では夜間学級もある中学校の校長も務めていたため、夜間中学に関する研修会や講演会に呼ばれることも多く、これも専門ということになるかもしれません。

2.学生には日頃どのような指導をされていますか。

 私の担当している授業としては、主に2回生で履修する「中等特別活動論」と3回生で履修する「教職キャリア実践論」です。また、この「教職キャリア実践論」に関係するのですが、4回生に「教員採用試験対策総合セミナー」があり、このセミナーを通じて教員採用試験の合格を目指して、面接練習や集団討論、模擬授業などの指導を行っています。
 「教員採用試験の合格を目指して...」と書きましたが、単に試験に受かればいいなどとは全く考えていません。自分に向き合い、「どんな教員になるのか」「どんな子どもを育てようとするのか」を追究してもらいます。その結果として、「合格」という切符が得られるものだと考えています。特に4回生の皆さんは、毎年一生懸命頑張り、時には涙を流しながら自分に向き合い、いい先生になるための努力をしています。

3.先生のお考えになる「京都教育大学の魅力」とは何でしょうか。

 web6_sensei2_2_R.jpgやはり、教師としての仲間がいることでしょう。卒業して全国に散らばっても、学生時代を共にした仲間がいるということは、頼もしいし、お互いにライバルにもなり、たまに会って飲みながら仕事の愚痴も言い合える。これは、教育大学ならではのことでしょう。でも、教師の狭い世界にだけにこもらないで、いろいろな業種の人と意識的に交流することを心掛けてほしいと思います。

4.ご自身のお考えを表す言葉を色紙にお書きいただきましたが、その言葉の意味を教えてください。

「最高の教師は子どもの心に火をつける!!」

平凡な教師は言って聞かせる。
よい教師は説明する。
優秀な教師はやってみせる。
しかし、最高の教師は子どもの心に火をつける。

 私は、アメリカの教育学者であるWilliam Arthur Wardのこの言葉が大好きです。子どもの心に火をつけられれば、子どもは放っておいても勉強します。つまり、自分の専門教科の面白さを、いかに子どもたちに伝えることができるかが、教師としての腕の見せ所ではないでしょうか。京都教育大学の学生の皆さんには、ぜひこのような教師を目指してほしいと思います。

5.京都教育大学で学ぶことを希望する学生にメッセージをお願いします。

 最近、教師という職業はブラックだ、大変だ...などとよく言われますが、そのような負の面を言い出すと、もっと大変な業種は山ほどあります。仕事は、どの職業に就いても大変なのです。教職には、他の業種にはない魅力がたくさんあります。その魅力の一つは、もちろん子どもたちの成長に関わり、共に育つことができることだと思います。「教師になりたい!」と思っている人は、決してその夢をあきらめないで、実現してほしいと思います。

♦授業訪問♦

学生に聞きました

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〇岡田先生はどんな先生ですか?

 教員採用試験の時にお世話になりました。面接練習で手こずっている時、私の考えを汲み取りながら導いてくださいました。たまに厳しい時もありますが、私のことを思って言って下さることが伝わってきて、そこに優しさを感じました。

〇「中等特別活動論」の授業の様子を教えて下さい。

 岡田先生は、授業の中で資料をもとに説明していらっしゃる時も一方的に話すのではなく、近くの学生に聞いてみたり、手を挙げさせたりと積極的に対話をされていました。また、講義の中でも学生同士ディスカッションをする時もあり、考えを深められました。