Webマガジン Kyo²

未知なる情報の可能性を学ぶきっかけづくり 多田 知正 教授


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多田 知正(ただ はるまさ)教授
産業技術科学科

1.先生のご専門を教えてください。

 専門は情報科学で、ネットワークや分散システムについて研究しています。情報システムというと、たくさんのコンピュータの集まりという感じですが、広い意味では利用者である人間もシステムの構成要素であると言えます。実際に、人間の行動がシステム全体の動作に影響を及ぼし、場合によってはシステムが止まってしまったりすることもあります。多くのコンピュータと人間がネットワークでつながっているシステムを、人間も含めてどうやってコントロールすればいいのかといったことを考えています。

2.学生には日頃どのような指導をされていますか。

 授業ですべてを教えるというよりは、勉強の動機づけとなるような授業をしたいと思っています。本学には情報を専門分野として研究する学生はいませんので、授業ではコンピュータやネットワークに対する苦手意識を持たせないよう、できるだけわかりやすく話をしているつもりです。でも単に「わかった」で終わるのではなく、新たな疑問が次々湧いて来て、自分でもっと勉強したくなるような授業が理想です。

3.先生のお考えになる「京都教育大学の魅力」とは何でしょうか?

 web6_sensei1_2_R.jpg京都教育大学は小さい大学で、キャンパス内にコンビニも郵便局もありません。一見不便に思えるかもしれませんが、大きい大学はキャンパス内のコンビニまで歩くと結構大変だったりします。だったら逆に歩いていける範囲は全部大学のキャンパスだと考えたらどうでしょう。仮に京都教育大学のキャンパスが京都大学くらい広かったとすると、キャンパス内にコンビニ、郵便局はもちろん、鉄道の駅(しかも2つ)、銀行やスーパー、国立病院に区役所、神社まで入ってしまいます。こんな便利な大学はなかなかないんじゃないでしょうか。

4.ご自身のお考えを表す言葉を色紙にお書きいただきましたが、その言葉の意味を教えてください。

「コンピュータ、感心するのはまだ早い」

 最近のAI(人工知能)の活躍をニュースなどで見て、「コンピュータってすごいな」と思っている人も多いかも知れません。しかし、AIはコンピュータにできることのほんの一面に過ぎません、コンピュータの本当のすごさは「何ができるかわからない」ところにあります。未来のコンピュータに何ができるかは、若いみなさんの想像力にかかっています。

5.京都教育大学で学ぶことを希望する学生にメッセージをお願いします。

 教員になるためにはいくつかの関門がありますが、大学入試は最初の関門と言えるかも知れません。本学では、入学したみなさんが教員になるための本当の関門を突破できるよう、教職員みんなでサポートしていきますが、最初の関門はみなさん自身の努力で突破していただかないといけません。健闘を祈ります。

♦ゼミ訪問♦

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ゼミ生に聞きました
〇多田先生はどんな先生ですか?

 多田先生は普段は優しく、面倒見のいい先生ですが、決して甘いというわけではなく、ゼミでも研究内容についての方向性を考えているときに、こうした方がいいということは、しっかりと論理的に指摘してくれます。また、学生の意見やアイデアを広く取り入れてくださり、そこから新たな答えを出してくれるので、とても頼りになる先生です。

〇ゼミの様子を教えて下さい。

 もともとプログラミングに興味があり、将来教員になったときにも役に立つと思って多田先生のゼミを選びました。1年間を通して、前半ではプログラミングを学ぶのではなく、論文の書き方など、卒論作成のための基礎を学んできました。少人数のゼミなので、大人数のゼミに比べると意見を出しやすい場ですが、逆に発言をしないとゼミが進行しないので、ゼミには準備をして臨むようにしています。