Webマガジン Kyo²

歴史から教授法まで、国語教育の理想を追求する 植山 俊宏 教授


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植山 俊宏(うえやま としひろ)教授
国文学科
教育実践センター機構長

1. 先生のご専門は何ですか?

 専門は国語教育学で、小・中・高校の先生になるための教授法の研究と、そのための国語教育の歴史であるとか、また、授業中の児童・生徒たちの心の動きを捉えるための説明理論として、心理学の理論も研究しています。例えば、子どもが何かを「わかる」といっても、ちょっと「気づく」段階のわかるもあるし、「なるほど」とわかることもある。いくつかの「わかる」があるので、そういう段階をうまく説明していくためには、心理学が必要になるんです。他には、「説明的文章」や「童謡(詩)」の研究、それから今は「俳句、短歌」が一番の専門だと考えています。

2. どんな授業をされていますか?

 小学校と中学校の教育法、これらを軸にしてあとは国語教育の歴史を教えています。例えば所謂「共通語」の成立についてですが、これについては面白い話がありまして、ラジオ放送開始以前の共通語は、文部省が決めていました。有名な例としては「お母さん」にするか「おっかさん」にするか「母上」にするか、結果的に「お母さん」に決められましたが、そのとき山の手のご婦人が怒鳴り込んできた、という逸話があります。ゼミでは、実際に現場で授業や調査をさせたり、私が現場で授業するときには手伝いをさせたり、さまざまな形で経験を積ませています。 

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▲植山先生の歌集「魚政の親父」は附属図書館でも読んでいただけます。                                                                                                            

3. 先生を表す言葉をお書きいただきましたが、その言葉の意味を教えてください。

 「百川 海を学びて海に至る」小さな川でも、海という存在を知っていれば、みなで力を合わせて願いを持ち続けて、力を合わせて海に至ることができる、という意味です。

4. 先生のお考えになる「京都教育大学の魅力」って何でしょうか?

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 教育者としての資質に恵まれた学生が多いことです。必要な知性を持っていて、十分他者に対して親切で、意欲的に関わっていける、そういう学生が多いというところです。あとは、卒業生対象の研究会や、現職教員が学べる大学院のシステムをいかした現職教育も展開しているところです。

5. 京都教育大学で学びたい人へひと言お願いします。

 教員になりたい、教職に携わりたいという意欲をお持ちの方は、迷わずとにかく入学してください。みなさんの希望に添える教育システムはこの大学に備わっています。

◆ゼミ訪問◆

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 ゼミではアンケート結果を基に、児童への作文の分かりやすい教え方を議論していました。

ゼミ学生にききました

〇ゼミの様子を教えてください。

 国語教育は幅広く、ゼミ生によって研究分野が異なるにもかかわらず、知識量が豊富で、適切な指導をしてもらえます。また授業では受講生同士に議論をさせるアクティブラーニングやポスターセッションを通じて他の受講生の意見を聴くことで、より深く考えさせるよう指導されており、受講して非常にためになりました。

〇植山先生はどんな先生ですか?

 何を質問しても丁寧に教えてくださり、新たな発見を導いてくれる先生です。また、人脈も非常に広く、自分の研究の助けになりました。先生主催の俳句バトルではユーモアあふれるジャッジで笑わせてくれる一面も!