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第10回「これからの算数・数学教育を考える会」を開催しました
5月21日(金)に、第10回「これからの算数・数学教育を考える会」をオンライン開催しました。この会は、京都教育大学の機能強化構想における「理系」教員養成のためのカリキュラム開発の取組の一環として、大学と附属学校が連携して算数・数学のカリキュラムを開発・実践し、広く学校現場への発信・交流を目的にしています。
会ではまず、木村祐太教諭(京都市立総合教育センター)から「プログラミング的思考育成につながる算数科の取り組み」についての発表がありました。「スクラッチ」を用いた実践事例では、学習者が実際にプログラミングしていくためには段階的な指導が必要であることが報告されました。プログラミング教育においては、今後も実践事例を積み重ねていく必要性があることが議論されました。
続いて、藤本卓也教諭(京都教育大学附属京都小中学校)から「中学1年生における教科横断的学習 ~比例・反比例と地震~」についての発表がありました。ロイロノートを用いた共同学習の実践においては、理科で扱われる地震を題材とした問題に対して数学による問題解決を図ることにより、学習者が数学の有用性を実感できる効果が見られたとの報告がありました。
最後に、黒田恭史教授(数学科)から「学習者の目線に立ったオンライン授業設計に向けて」についての発表がありました。大学のオンライン授業において、学習効果の高い授業設計を行うためのポイントや、オンデマンド型動画撮影の各種方法について紹介がなされ、今後、小学校から高等学校でのオンラインの算数・数学授業づくりを行う上でも参考になるとの報告がありました。
会には10都府県より60名(学校関係27名、学生24名、大学関係8名、一般1名)の参加がありました。
次回は2021年8月20日(金)に開催予定です。
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