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「京都教育大学フォーラム2019」を開催しました
2019年12月21日に「京都教育大学フォーラム2019」を開催しました。本フォーラムは、本学の研究成果から例年テーマを設け、京都府・京都市をはじめ近隣府県の国公私立学校の教育関係者向けに情報発信を広く行うことを目的としています。本年度は、教員養成大学におけるプロジェクト型学習の可能性を探ることを目的とし「大学と学校現場をつなぐ『プロジェクト型学習』の試み」をテーマに開催し、学内外から約60名の参加者がありました。
はじめに、田島充士准教授(東京外国語大学大学院総合国際学研究院)から「大学の学びは社会に出て役に立つのか:学問知と実践知との緊張関係」と題して基調講演がありました。続いて井谷惠子副学長(学生生活・国際交流担当)による「学生プロジェクト『e-Pro』の取り組みから見た学生の学びと課題」、佐藤克敏教授(6年制教員養成高度化コース主任)による「6年制コースの『教員インターン実習』と『教職実践研究』の連携」、相澤伸幸教授(学長補佐(IR担当))による「卒業生のフォローアップ調査から見た本学の教育成果と課題」という3つの話題提供があり、その後、「教員養成大学におけるプロジェクト型学習の可能性」 をテーマにパネルディスカッションを行いました。
パネルディスカッションでは、「プロジェクト型学習の中で、他の専攻の学生との交流や地域とのつながりが生まれ、そういった『異質な他者の存在』が自らの活動を省察する機会になる」などの意見が出されました。そして、アクティブな側面が強調されがちなプロジェクト型学習において、いかにアカデミックな側面も同時に意識していくかが今後の大学教育の鍵を握っているという意見にまとめられ、参加者からは「大学の授業で意識していくべき具体的な方向性がみえてよかった」などの感想が寄せられました。
▲パネルディスカッションの様子
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