センター長より

 附属特別支援教育臨床実践センターは平成19年7月に開設されました。当センターは、特別支援教育に関する臨床的研究及び指導方法の開発等を行い、教育相談や研修活動を通して地域社会に貢献することを目的としています。

センターではこの間、地域の障害のある子ども・気になる子どもに対する発達・教育相談や毎年3回開催している特別支援教育セミナーはもとより、文部科学省より委託を受けた「発達障害に関する教職員の専門性向上事業(発達障害に関する教職員育成プログラム開発事業)」とその成果物としての「発達障害等に関する専門性向上ガイド(DVD)」や「管理職のための特別支援教育ハンドブック」の発刊、京都府・市教育委員会との連携講座「特別支援教育に関する講座」の実施等、多くの取組を行って来ました。これらの取組は、皆様のご理解やご協力があってできたことであると考えております。

特別支援教育は、「インクルーシブ教育システム」のもと連続的かつ多様な取組が益々必要とされるようになりました。教員養成のカリキュラムにおいても、特別支援教育が必修となる等その重要性は増しています。当センターでは、今後も障害のある子どもや気になる子どもの一人ひとりの教育的ニーズに対応できる最新の知見を発信することで、関係する皆様のお力になれるよう取組む所存です。今後とも皆様からのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

特別支援教育臨床実践センター長   

佐 藤 克 敏