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基金の趣意
京都教育大学教育研究支援基金の目的
高い倫理観や使命感を持ち、優れた資質・能力を有する教員を始めとして、広く地域社会に貢献する人材育成を支援することを目的とする。
京都教育大学教育研究支援基金の趣意
京都教育大学は、明治9年(1876)創設の京都府師範学校以降の歴史と伝統を受け継ぐ教員養成大学として、学校教育を始め、社会教育や生涯学習等に携わる多くの優れた人材を輩出してきました。その理念をふまえながら、今後も、社会からの信頼や要請のもとに、高度専門職としての教員養成や教師教育を主な目的とし、地域社会全体の教育力向上と文化、芸術、スポーツの振興を担う人材の育成にいっそう努めてまいります。
本学は、教育学部と大学院の教育学研究科と連合教職実践研究科及び特別支援特別専攻科を有し、併せて、特別支援学校を含み幼稚園から高等学校までの七つの附属学校園と附属教育実践センター機構や情報処理センター等を持っています。これら総ての組織がそれぞれの機能を高めると同時に、相互に連携協力し合いながら、大学として地域社会や国内外の大学等と連携し教育力・研究力を高めていくことで、本学の役割と使命を果たすことができます。
そのような目的を実現するために、大学の毎日の教育研究活動を活性化させ、その質の向上を図る必要があります。学生・院生を始め、教職員等の構成員の意識の啓発とともに、教育研究の体制や環境の整備・充実にも取り組んでおります。
このような本学の財政は、主に国からの運営費交付金と授業料等の学生納付金により賄われています。平成16年(2004)国立大学の法人化以降、国の厳しい財政状況において、各大学の経営努力により、外部の競争的資金や寄付金を獲得するように求められておりますが、単科の教育大学である本学の場合、外部資金等の獲得はきわめて困難な状況であり、本学の年間必要経費の約7割が、国からの運営費交付金に依存している状態です。
そこで、創立以来135年、戦後の新制国立大学として63年の歩みを今後も引き継ぎ、京都教育大学が未来に向けて発展していくために、運営費交付金のみに依存せず、経費節減や外部資金獲得に努めるのに加え、新たに「京都教育大学教育研究支援基金」を創設し、広く学内外の皆様がたからご寄付を募り、財政基盤の強化・拡充を図りたいと考えています。基金は、学生・院生の修学支援に係わる奨学金をはじめとし、本学の教育研究活動の充実・発展のための支援に活用させていただきます。
どうぞ基金設立の趣意にご理解とご賛同をいただき、格段のご支援とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
平成23年12月
京都教育大学 学長 位藤 紀美子