余談

よい土とは?
 泥だんご作りに<良い土>とは?

 これには二つの意味があります。一つは丸い球体が作りやすい土、もう一つは光る皮膜が作れる土です。この二つは似ているようでいて実はかなり違うことなのです。光る皮膜作りには微小粒子(地面を手で叩いたらもわもわと舞い上がる土、植物が育つ所つまり保水性のある土には必ず含まれている土の成分です)が是非とも必要ですが、でこぼこのない丸い形のだんごにする球体作りで大事なのは大きさの多様性です。舞い上がる粉のような極小のものからざらざらした砂粒のようなもの、その中間の大きさのものまで・・・・そういういろいろな大きさの粒子がまんべんなく多様にそろって混じり合い、それが雨に濡れてぐちゃぐちゃになって乾き、また雨に濡れてぐちゃぐちゃになってそれがまた乾き、その上を何千回何万回と人の足が踏みつけて踏みつけて・・・そうやってできた土が最良の土なのです。頻繁に土を入れ替えしたりしていない普通の保育園や幼稚園の園庭の土はたいていこういう土になっています。特殊な業者に頼んで土を急ごしらえしたりしますと、微小粒子は含まれていても、多様性の方が危うくなりがち(!)ですのでご注意。中間的な土が適度に含まれていない極端に異質同居な土は、丸くするのが難しいだけでなく乾燥速度も部分部分で極端に違ってきますので後でひび割れも起こしやすくなるのです。

  「微小粒子を含む多様性のある土」とはいっても、実際に園庭中を見回して、目を凝らしてよくよく見てみますと、粉のような土よりも砂のような土の方が多く含まれていそうな場所(A)、半々くらいの感じがする場所(B)、粉っぽい土が比較的多い場所(C)、極上の粉っぽい土がふんだんにありそうな場所(D)、など様々でしょう。「球体作り」では、最初は(A)から始めて、だんだんと(B)そして(C)へと変えていくのが無難なやり方です。慣れない人が最初から(C)のような場所を使うとすぐにでこぼこができて、きれいな球体を作ることが難しい場合があるからです。なお、(D)は「皮膜作り」で使うことにしますが、(D)は(D)でもよくよく目を凝らし、手触り・舌触りを頼りに凝視してみれば、その「極上」の中にも微妙な違いの上中下があるものです。これから述べる「皮膜作り」の際にも、作業の進行具合に合わせて園庭のあっちの場所からこっちの場所へと移動しながら、これもまた下中上と順序よく変えていくのが常道です。園庭の土の状態を見抜く眼力もおだんご作りの基礎素養なのです。念のための蛇足でした。

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