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 【他教科の取り組み::保健・体育】 第2年次のまとめ(保健・体育) (2007.03.31)

1.教科指導の方針について
①保健
 SSHとの関係については,健康について科学的に考えるとはどういうことかをテーマとしている。授業の中では,意図的に指導し,生徒が発表するときには必ず科学的背景について述べるように指導している。理科をはじめとする他教科との連携が必ずしも機能しているとはいえないのが課題である。
 論理的に考察することが本校のSSHの目標の一つである。2年,3年ともに発表する機会が多い授業であり,論理的に述べる機会として関われたと考えている。
  
②体育
 以下のような取り組みをして,SSHとの関係を模索してきた。
 1) スポーツという人間の活動に科学的知見を応用するとともに,科学的手法によってパフォーマンスを向上させる例を学習し,科学的な興味関心を高めたり,広めることができれば,科学的な活動を広めるということで寄与できるのではないかと考えた。
   科学的に体育と関係するスポーツ科学分野の中からバイオメカニクスに着目して,スポーツと科学との関係を学習させる企画をSSC(詳細は別途記載)という形で実施した。陸上競技を題材とし,大学体育学科榎本靖士先生との連携により,バイオメカニクス研究室及び授業スポーツ指導論受講者,陸上競技部の協力を得て,榎本先生による講義と大学生とを交えた測定などのフィールドワークの2回にわたり実施した。
   これを短距離走の授業として展開してみた。走速度とピッチ,ストライドの関係を学習するため,バイオメカニクス的な手法(光電管,ビデオ撮影など)で計測し,考察し,試技する流れで展開した。一般にいう「速く走る」ことの背景について理解が進んだが,ピッチ,ストライドのコントロールを動作の改善により行う場合の提案,考察が十分に出来たとはいえない今後の課題である。
 2) 今年度は,「科学的に観る・考える・調べる・発表する」をテーマにして,1年2講座を対象とし授業を試みた。以下,本年度実施した内容である。
   1学期の授業(スポーツテスト,柔道)で,科学的な要素を取り入れた話をおこない,1学期最後の授業で以下の内容を行う。
  1.1学期の授業で話した内容の整理
  2.柔道の中で科学的な要素の説明
  3.『スポーツを科学的に観てみよう』という内容で,「2006FIFAワールドカップ・ドイツ大会」を下の3つの項目で編集し,ビデオを見せた後に簡単な説明や実技をおこなう。弾丸シュート(無回転)・・・ 資料を配付して説明,浮いているボールを止める・・・ 卓球のラケット・ピン球を使って説明,曲がるボール・・・ 簡単な説明をおこなう。
  4.『スポーツを科学的に証明してみよう』として,自分の好きなスポーツや関心のあるスポーツ分野で,科学的な要素がないか探してみさせ,テーマの設定,レポート作成の準備をおこない,2学期始めの授業でレポートを提出させた。
    発表については,生徒達に希望を聞いた後,発表者を決定し,発表・説明の具体的な内容と練習計画を打ち合わせ実施した。1年1,2講座(男子38名)は,「マラソンランナーの走り方」,「インサイドキックを蹴り分ける(サッカー)」,1年3講座(男子20名)は,「キックの種類とメカニズム(サッカー)」,「ゴールキーパーの動き(サッカー)」の4つ(1講座2つ)を発表させ,簡単な練習の中で意識付けをおこなった。生徒による「まとめ」は,学年末最後の授業で,アンケート形式で取り入れる予定をしている。発表等の内容を見ている限り,上手に生徒が生徒を引っ張り進めることが出来たと感じている。
 3) 身体ほぐしを題材として,身体ほぐしの実践や科学的理解の中から,自分の身体でうまく使えていないところやそれを使う工夫をすることで,パフォーマンスの向上や怪我の減少につなげようと試みた。
   SSC(別途記載)の取り組みで,さまざまな競技の特性に応じた柔軟性チェックや改善プログラムを行った,男女合わせて約40名の生徒が参加し実践した。この取り組みでは2時間におよぶ講義や活動が行われたので,それを,部活動や授業の場で行えるよう生徒たちが相談して50分程度で活動できるものにまとめあげ,参加者中心に5回(毎月1回)実施した。また,それを単に興味関心のあるものが行うだけでなく,授業の場に広げ2年生の女子の講座で実践した。
   現在の進行状況は上にあげたところであるが,生徒とミーティングを行っている中では,もっと身体の仕組みや動きの不思議な点を科学的に解明し広げていってはどうかなど今後の課題が出ており,次年度につなげて生きたい。

 【他教科の取り組み::保健・体育】 第1年次のまとめ(保健・体育) (2006.04.01)

1.教科指導の方針について
①保健
 理科をはじめとする他教科との連携を意識した授業を展開するため,関係教科・科目の内容の把握不可欠だが,まだ十分とはいえない。
 1年生,3年生とも生徒が興味関心の高いテーマを設定し,資料収集して,発表・討論するという形式が年間計画の中心にあり,そのテーマと関連教科・分野との関係をどのようにして,生徒に意識させるかの方法について検討した。
 3年生の保健について,討論の方法と評価について検討し,討論法として担当班が全員を参加させての形式と担当班がパネラーとして討論する両形式が軌道に乗っていること,討論中の生徒評価が困難であり研究課題であることなどを確認した。以上の2点はSSHとの関係にかかわらず,検討を要する事項である。
 3年生では「現代社会が考えるべき健康問題」という条件でテーマ選びをさせている。生徒がとりあげたテーマとしては,「クローンの是非」,「携帯電話の電車内での使用について」,「遺伝子治療の是非」,「安楽死の是非」,「献血のあり方」など生命倫理や現代社会特有の問題を的確に捉えている。討論をすすめる上で,前記のテーマは,1年生時に既習の生命科学Ⅰ,現代社会での知識が生徒に共通した予備知識として備わっており,より深い内容へ展開できた。特に,「遺伝子治療の是非」以下3つのテーマをとりあげた,スーパーサイエンスクラスでは生命科学Ⅰ,Ⅱや科学と哲学などの学習内容が活かされていた。

②体育
 以下のような取り組みをして,次年度につなげて発展させたい。
 1) 体育と関係するスポーツ科学分野の中からバイオメカニクスに着目して,スポーツと科学との関係を学習させる企画をSSC(詳細は別途記載)という形で実施した。陸上競技を題材とし,大学体育学科榎本靖士先生との連携により,バイオメカニクス研究室及び授業スポーツ指導論受講者,陸上競技部の協力を得て,榎本先生による講義と大学生とを交えた測定などのフィールドワークの2回にわたり,実施した。
   これを授業として展開できるようにするのが今後の課題である。単元計画を整理し,大学教員ならびに学生の関わり方をどのようにしていくか,また,バイオメカニクスの基礎となる物理学的分野の基礎知識を生徒に学ばせるために,理科との連携をどうするかなどが今後の課題である。また,どのスポーツを対象とするか,どのスポーツ科学との関係に着目するかなどが今後の展望を持つべきである。
 2) 女子の教材のなかで,苦手意識の強い持久走に着目して,スポーツ科学分野の中から運動生理学と関連づけ,意欲的に取り組めるよう,カロリーカウンターを利用した授業を試みた。
   各自に1個のカロリーカウンターを用意し,個人情報(性別・年齢・身長・体重)を入力させ,個人の基礎代謝量や,1日に運動で消費したいカロリー量を知った。また,授業時間中着装して活動することで,数字で表示される歩数や運動消費カロリーから,運動強度を実感できた。
   また,1週間カロリーカウンターを着装し,歩数や運動消費カロリーを記録することで,日常生活を見直し,運動の必要性を自覚させた。
   そのため,運動生理学の基礎知識や,カロリーカウンターに表示される数字の意味を正しく理解させることが不可欠である。今後,体育実技とスポーツ科学相互の関連性について,どのように展開するのが効果的か,他教科との関連も探りながら,綿密な授業計画が課題である。さらに,運動による消費カロリーと,食物からの摂取カロリーへと意識が高まり,運動の実践と栄養の適正なバランスに関心をもち,生涯にわたっての健康的な生活の確立が目標である。
 3) サッカーを題材とし,担当している一年の講座,サッカー部7名に個人技術を科学的に証明させ発表及び指導の機会を設けた。
   テーマ(「止まっているボールを浮かす技術」「浮き球・ゴロのボールを止める技術」)を2つ設定し,グループに分かれて冬休み中にレポートを作成させた。また,科学的に証明するためには物理学的分野が必要なため,サッカー部の2年で理系コースを選択している生徒にアドバイザーとして助言をさせた。
   3学期の1月27日に1回目「浮き球・ゴロのボールを止める技術」を実施し,2月3日に2回目の「止まっているボールを浮かす技術」を持久走後に発表をさせ,練習をおこなった。技術を身に付ける領域までは到達していないが,知識として理解はしてくれていると考えている。
   今年度は,クラブの生徒を中心にレポート作成や発表及び指導を実践させたが,今後講座全員に対する基礎授業(物理学的分野)を受けさせ,全員が何らかのレポート作成や発表に取り組んでいきたい。

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