現在の取り組み

 現在,京都教育大学附属桃山小学校では,知識基盤社会・グローバル社会を生き抜く資質や能力を育み,「明日の文化を担う『ひと』の育成を目指し,京都教育大学及び附属学校園と連携をはかり,以下の研究に取り組んでいます。

※今年度の研究概要のポンチ絵が完成しました。クリックするとPDFファイルで  見ることができます。


英語教育研究 取組詳細
文部科学省 平成26~29年度
            「英語教育強化地域拠点事業」研究開発指定
小学校英語教育の早期化・教科化に向けたカリキュラムの在り方の研究及び中学校・高等学校への円滑な移行と教育内容の高度化を目指した小学校・中学校・高等学校の一貫したカリキュラム開発・実践
研究発表会 平成29年度
開催予定



情報教育研究 取組詳細
文部科学省 平成22~25年度 研究開発校 指定
文部科学省 平成26年度~31年度 教育課程特例措置校 指定
日本教育工学協会(JAET)
   2015年度 教育の情報化先進校(情報教育) 受賞
   教育の情報化優良校 受賞
公益財団パナソニック教育財団 第36回特別研究校 指定
                    (平成23年~24年度)
知識基盤社会を生き抜くために必要な資質や能力を育成する情報教育の中核を担う新教科「メディア・コミュニケーション科」の開発 
研究発表会 平成28年
11月25日(金)
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伝統・文化教育研究 取組詳細
文部科学省 平成27~28年度 
「我が国の伝統・文化教育の充実に関わる調査研究」 
                             研究推進地域指定
我が国の伝統や文化についての理解を深め,国際社会で活躍する日本人を育成することを目指し,外部機関との効果的な連携を図った体験的・実践的な学習プログラムの開発・実践
研究発表会 平成29年
2月24日(金)
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幼小中連携教育研究 取組詳細
附属幼稚園・附属桃山中学校との連携し,幼稚園から中学校までの12年間の一貫した子どもの学びを探求する「附属桃山地区学校園連携教育研究」
研究発表会 平成29年
2月3日(金)
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創造性教育研究 取組詳細
学びの出発点や着想点を子どもに置いた,「子どもの側から教育を発想する」ことを研究の基盤に据え,全ての教科・領域において一貫した「子ども中心主義」の理念を貫く授業の研究



日本教育工学協会(JAET)より         
       
学校情報化先進校 (情報教育)
の表彰を受けました
学校情報化優良校
に認定されました


文部科学省 平成23~26年度 研究開発指定
文部科学省 平成27年度~32年度 教育課程特例措置校 指定
公益財団パナソニック教育財団研究指定(平成23年~24年度)


新教科「メディア・コミュニケーション科」の開発研究



 豊かな社会力を身につけるための基本は,人と関わる力です。メディアを選択し活用して,自分の思いや考えを伝えあうことができる力を育てるため,わたしたちは文部科学省の研究開発指定を受け,新教科「メディア・コミュニケーション科」の教育課程・指導目標,内容,方法の研究開発を行っています。

 「豊かな社会力」とは,「自ら必要とする社会を創り出す力であり,周りの人たちとの価値観の違いを認め合い,人として尊重し合いともに生きていく力である」とわたしたちは過去の研究から定義してきています。



【研究の目的】

 情報やメディアに関する項目として,現行の学習指導要領(平成20年改訂)総則において,

(9)各教科の指導に当たっては,児童がコンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段に慣れ親しみ,コンピュータで文字を入力するなどの基本的な操作や情報モラルを身につけ,適切に活用できるようにするための学習活動を充実するとともに,これらの情報手段に加え視聴覚教材や教育機器などの教材・教具の適切な活用を図ること。
(学習指導要領「第1章 総則 第4 指導計画の作成等に当たって配慮すべき事項」より)

と明記されています。この項目を足場として,各教科・領域でそれぞれに情報に関わる活動が行われてきています。しかし,実際においては,情報やメディアに関する体系的なカリキュラムが存在せず,各担任の技量や学校の設備に関わってくるところが大きくなってきています。

 また,豊かな社会力を身につけるためには,人との関わり合いで互いの価値観を理解し,認め合うことが必要と考えています。また,情報の氾濫する今日,情報に流されず,主体的に情報を収集し,批判的にとらえた上でその価値について自らの考えを創造することが重要となってきています。

 わたしたちの研究の目的は,新教科メディア・コミュニケーション科を創設することにより,各教科・領域において行われている情報の操作的活動の一端を担い,カリキュラムを作成することで情報尾の取り扱いに関する系統性を持たせることです。そして,各教科・領域で行われる言語活動と関連させながら「コミュニケーション活動」の学習を全体構成の中で再構築し,情報教育・メディア教育を「補充・深化・統合」してそれぞれの教科・領域に資するものとし,情報活用能力およびコミュニケーション能力の育成をはかり,情報化社会を生き抜く子どもたちの礎となる教科となるべく研究を進めていきたいと考えています。



【研究の仮説と検証方法】

仮説①
 メディア活用について1年生から6年生まで「関心・意欲・態度」「思考・判断・表現」「知識・理解・技能」の3つの観点で体系的に指導内容を整理することによって,効果的な能力育成が期待できるのではないか。

検証方法
 日々の授業および提案授業において,3つの観点で指導内容を整理し,評価を行いながら,系統性に不備がないかを検証していく。


仮説②
 メディアを活用する力を身につけるために,各教科・領域との関連を明確にすることによって,効果的な指導が期待できるのではないか。

検証方法
 MCと他教科・領域との関係性を明らかにし,それぞれの教科・領域の役割を明確にする。また,MCで養われた力を他教科でどのように生かされているかを例を挙げながら示していく。


仮説③
 教科ごとに行われている情報収集やプレゼンテーション等について,その特性や操作方法を集中的に詳しくい学べることができて,活用能力のレベルアップが期待できるのではないか。

検証方法
 使用する機器・機能・使用場面などについて各学年・単元ごとにリストアップし,系統性を確認する。また,学期ごとにアンケート等を行い,情報活用能力がどの程度育っているのかを比較・検証する。



【メディア・コミュニケーション科で子どもに育てたい力】

① 相手を意識する力 相手の存在を意識し,その立場や状況を考える力
② メディアを選ぶ力 メディアの持つ特性を理解し,必要に応じて得られた情報を取捨選択する力
③ 批判的に思考する力 批判的に情報を読み解き,論理的に思考する力
④ 目的に合わせてメディアを活用する力 情報を整理し,目的に応じて正しくメディアを活用していく力
⑤ 責任をもって発信する力 情報が社会に与える影響を理解し,責任を持って適切な発信表現が出きる力



【MC(メディア・コミュニケーション)科の目標】

 社会生活の中から生まれる疑問や課題に対し,メディアの特性を理解したうえで情報を収集し,批判的に読み解き,整理しながら自らの考えを構築し,相手を意識しながら発信できる能力と,考えを伝えあい,深めあおうとする態度を育てる。

○メディアの特性を理解
 メディア・・・人と人とをつなぐための中間媒体のことを指します。MCにおける「メディア」とは主としてコミュニケーションをとるために必要とされる道具や機器のことを指します。
 「メディアの特性を理解する」とは,文字・映像・音楽といったメディア一つ一つの長短所を理解することを指します。

○批判的に読み解き
 相手からの情報を共感的に理解した上で,適切な根拠に基づいて客観的論理的に読み解き,判断することを指しています。

○整理・活用しながら自らの考えを構築し
 思考・判断する材料として一つの情報に縛られるのではなく,複数の情報をもとに自らの考えを構築していく力を求めたいと考えています。

○相手を意識しながら
 メディア・コミュニケーション科の主たるねらいとして「相手意識」があります。情報の受信・発信の際に,メディアを通した「人」を常に意識して思考し,判断し,表現していくことが「コミュニケーション」において重要であるととらえています。

○伝えあい・深め合う
 ただ自らの考えを一方的に発信して終わるのではなく,互いに考えを伝えあい,自らの考えを再構築しながら議論を深め,課題解決に導いていく力を求めたいと考えています。



【MC(メディアとコミュニケーションの関係】

 「メディア」とは「人と人とをつなぐ中間媒体」であり,情報化社会の進む今日において,「メディア」なしにコミュニケーションを語ることはできません。反対に,コミュニケーションを円滑に行うためには,自らの考えをわかりやすく伝えるために適切な「メディア」を活用していく力が求められます。
 そのため,「メディア」と「コミュニケーション」は一体的なものであり,不分離のものであるととらえ,研究を進めています。





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