弐、古都のあらすじ                                                                                    

       京都の商家の一人娘、千重子は捨子ではあったが美しくのびのびと成長していた。

    ある祇園祭の夜、千重子は自分と瓜二つの娘と出会った。その娘とは、幼い頃に生き

    別れた妹、苗子だったのだ。

       苗子は、北山杉の村の家に奉公して働いていた。千重子と苗子の生活環境の

    違いは、2人の大きな壁となった。  2人はお互いにひかれあっていくのだが、生活し

    ている環境の違いから、一緒に暮らす事はできないのである。

       そんな中、千重子と苗子の仲はどう深まっていくのか?

       血のつながらない親の愛、そして姉妹の愛を古都の美しい景物などをかずかず

    織り込んでいる、長編小説である。