授業科目名 造形表現演習
担当者 狗巻賢二
授業の目標
造形表現の原点、絵画形式の意義と創作の意志力(個別情報。対社会メッセージ。)についての認識、検証。
絵画底流は「百見は一聞に如かず」の情報性、DNA。視覚は絵画属性。原初の機能。百見のイメージよりも一聞のコンセプト。
授業の概要
その昔、写真が撮られる者の魂を奪うなんて話があったが案外と現在を暗示していたような気がする。経済システム側に従順な「良い作品」マイナーグローバルに救済力があるとは思えない。よりよい作品、一層の競争がモダニズムの宿命であり限界だが、作家という個を媒介にして、時にかろうじて時空を超える他者性を帯びた作品が現れてきた。こうした神の仕業としかいいようのないようなインスピレーション、直観が、人間の“あっち側"(無意識の領域の一種宗教観のような、又は彼岸)にあり、誰しもが出発時の無垢な情念の中に眠っているように思える。現在も有効であればのハナシだが、青春の美学(無垢な直観、DNA)には人間の全てのものが詰まっている。しかし、その時その時に洗われてきた「作家の精神的イメージなんてもの」は、その時その現実に対して極めて従順なものに過ぎない。大方の作家が所詮デビュー作を超せないのは多分そのせいだろう。自己(確立)ということになる。
授業計画
・アルバースの「正方形賛歌」(ジェオメトリックの超越)
・ジャスパージョーンズの「数字」(記号、平面、表面、モノ観について)
・高松次郎の「紙の単体」(フォンタナ的空間表現)
・ボゴランフィニ(マリ・バナマ族の染色品“泥布"歴史が淘汰したイメージ)
・草間弥生(繰り返しのオブセッション)
・マチスの切り絵
・伊能忠敬の地図(線描の極み)
上記等を参考にして課題を設定し、実習する。(紙にクレパス、色鉛筆等)
テキスト・参考書
授業の形式 実習
評価の方法 実制作
本授業に関する情報